シェイン・バン・ジスバーゲン、母国でハイランズ101を含む2つのレースで優勝
2015.11.16
オーストラリアンGTシリーズの最終週に、ニュージーランドのハイランズ・モータースポーツ・パークで開催されたハイランズ101において、マクラーレンGTのファクトリー・ドライバーであり、ニュージーランド出身のシェイン・バン・ジスバーゲンが、クラーク・クインとのコンビで650S GT3のハンドルを握り、優勝を果たしました。バン・ジスバーゲンは、同じく650S GT3で週末最初のレースでも勝利しており、3時間耐久のハイランズ101と合わせて、地元での初優勝と2度目の優勝を飾りました。
週末最初のレースでは、バン・ジスバーゲンとクインがコンビを組むダレル・リー・マクラーレンが、予選でフロントローを獲得。1位との差はわずか0.044秒でした。好スタートからクインが先頭を奪い、周回半ばまでリードを保っていましたが、アクシデントが発生し、セーフティー・カーが投入されました。レースが中断し、チームは強制ピットイン中のほぼすべての時間を使って、戦略を再考。チームは最善の努力をつくしたものの、バン・ジスバーゲンの順位は2位となっていました。しかし、地元ファンの応援に後押しされるようにバン・ジスバーゲンはトップの車を猛追。1周4.1キロのサーキットを最高速で周回し、先頭車に肉薄しました。地元のスター、バン・ジスバーゲンは我慢強くレースを進め、チャンスが来たとみると先頭を奪取。最後の周回で差をさらに広げて、オーストラリアンGTシリーズでの自身初勝利を飾りました。
このレースの結果によってグリッドが決まるため、この週末2つめの選手権レースでは、650S GT3はポール・ポジションからスタート。抜群のスタートを切りましたが、セーフティー・カーが投入され、7秒もあったリードがゼロになってしまいました。ピットイン後に各車がコースに出ると、ニュージーランド人とオーストラリア人のペアは4位となっていました。その後、懸命の努力を続けましたが、表彰台獲得には至らず、4位でのフィニッシュとなりました。
週末2つめの勝利となったハイランズ101の終盤では、バン・ジスバーゲンが3車による激しいバトルを制しました。4位でスタートしたクインは、混戦となった最初のスティントでその順位を維持。37号車の650S GT3は首位を狙えるポジションのまま、3時間耐久レースの後半戦に突入しました。ピットでのすばやい作業が功を奏し、バン・ジスバーゲンがピットレーンから登場したときには、順位は3位。その後、2回のセーフティー・カー投入による閉鎖を経て、レースが終盤のスプリント勝負となったとき、バン・ジスバーゲンは2位に順位を上げていました。バン・ジスバーゲンは先頭車に絶え間なくプレッシャーをかけ続け、完璧なポジションを死守。残り2周となったときにチャンスを掴み、トップに立ちました。それ以降、マクラーレンGTのファクトリー・ドライバーであるバン・ジスバーゲンは後続集団との差を保ったまま走行し、ハイランズ・モータースポーツ・パークで記憶に残る勝利を挙げることになりました。
マクラーレンGTファクトリー・ドライバー、シェイン・バン・ジスバーゲンのコメント
「何から何まですばらしい週末でした。どのセッションでもクルマはとても調子がよく、地元のニュージーランドでマクラーレンのハンドルを握り、オーストラリアンGTで初優勝できて最高の気分です。クラーク(クイン)とチームはずっとすばらしい仕事をしてくれました。2つめのレースは残念な結果となりましたが、それ以外は申し分のない週末でした。ハイランズ101は、もっともエキサイティングなレースの1つで、ずっと勝ちたいと思っていました。終盤のトップ争いは、自分でも最高のパフォーマンスを発揮できたと思います。表彰台に2度上がれたのは、みんなの努力のおかげです。賞賛されるべきは、チームのみんななのです」
マクラーレンGTマネージング・ディレクター、アンドリュー・カーカルディ(Andrew Kirkaldy)のコメント
「この週末のハイランズ・モータースポーツ・パークで、650S GT3がまたも実力を証明し、勝利をさらに2つ積み上げました。週末を通じて、チームの働きは申し分がなく、シェインとクラークはクルマの潜在能力を最大限に発揮してくれました。セーフティー・カーが入ったため、表彰台が確実だったレースを落としたのは不運でしたが、レースとはそういうものです。ハイランズ101はハイランズ・モータースポーツ・パークでもっとも注目されるイベントであり、グリッド争いは熾烈を極め、ポール・ポジションはごくわずかなタイム差で決まりました。今回もすばらしい週末をもたらしてくれた、チームの皆さん、おめでとうございます」
今回の結果により、McLaren 650S GT3は22番目と23番目の勝利を挙げたことになります。この成績は、競争が激しかった、2013年のデビュー・シーズンで成功を収めた、前身モデルの12C GT3に匹敵するものとなります。
以下のサイトでは、レースでの勝利を祝うバン・ジスバーゲンの姿がご覧いただけます。
https://youtu.be/XJSC1xORKDw